私´と私─第18話─
I' and I - 18th Episode -

 10月30日木曜日午前10時35分、MRI検査 (「私´と私─第2話─」参照) を兼ねて眼科に来院した。検査は予定通り11時から始まった。私は若い女性看護師に案内されて地下の検査室に行った。この間の看護師かどうかは定かではなかった。少なくとも髪形は違っていた─今回はおかっぱだった─が顔は良かったことは共通していた私の記憶である。この様な看護師のお陰で私の様な男性の患者が気持ち良く診療を受けられることは病院にとって一つのメリットであるかも知れない。「耳栓を付けますか」と訊かれ私はこの間と同じ様に「お願いします」と答え耳栓を付けた。その遣り取りからするとこの看護師はこの間と同じ人かも知れない。検査は最初30秒間「ジー」と言う長い音をドームの中で聞かされた。そして6分位例の工事現場の様な「ガン、ガン」言う断続的な音を…。それでMRI検査は終わった。耳栓は又一つ溜まることになる。別に捨ててもいいのだが。
 上で検査がまだあった。2階の何時もの検査室へ戻って視力検査、シルマーテスト (「私´と私─第15話─」参照) 、通常の眼圧検査 (「私´と私─第5話─」参照) 、視野検査 (「私´と私─第2話─」参照) を受けた。私をよく検査してくれる看護師が居たが今日は別の看護師が行った。私が来ると別の看護師はその看護師に何かこっそり合図をしていた様だった。「来たよ」とか言っていた様だ。私は意味が解からなかったが…。家に帰っても少し気になってはいる。何だろう。気でもあるのか。それとも仕事上の事か。考えれば切りが無いので考えないことにしよう。
 診察室に入るとマドンナ女医は居なかった。代わりの女医が居た。残念至極だったことは言うまでも無い。どうして居ないんだろう。患者の面倒を見て下さいよ、勝手に休まずに。私は心の中で憤慨した。これでは病院にとってのメリットが失墜しかねないなと思った。それでも私は仕方なく診察を受けた、大方の患者がそうであるように。
 リニアック (「私´と私─第11話─」参照) 治療後の経過を説明してもらった。
 「筋肉の腫れが少しずつ良くなっているものもあれば余り変わっていないものもあります」
 「そうですか」
 筋肉の腫れとは球後 (「私´と私─第11話─」参照) に出来る目の筋肉のそれである。リニアック治療はその腫れを抑える目的で行われる。今回は治療後1か月しか経っていないので私の場合はまだそれ程の効果が表れていないらしい。
 今回はイスメリン (「私´と私─第2話─」参照) が切れたと言うので代わりの点眼薬を出してもらった。それは デタントール(Detantol:塩酸ブナゾシン) と言う。これには点眼薬の他服用剤もあるが因みに服用剤には血圧を下げる効果がある。これを1日4回両目に一滴ずつ点眼する様に言われた。もし薬が合わなければ相談して下さいとも…。説明書を見たら眼圧を下げる薬、緑内障 (「私´と私─第5話─」参照) の薬、瞼を落とし易くする薬と書いてあった。又充血、刺激感が出ることも…。イスメリンは使っていて刺激感が全く無く目に優しい目薬と言う感じだったが今使っているキサラタン (「私´と私─第9話─」参照) に加えて緑内障の薬を差すことになるとは少し辛いなと思う。これを3本出してもらった。その他服用のダーゼン (「私´と私─第5話─」参照) を1か月分出してもらった。
点眼中のデタントールの袋 点眼中のデタントール

点眼中のデタントールの袋
保存はこの袋に入れ冷蔵庫に。「室温で」と説明書きにあったが差す時に目に気持ち良いので。

点眼中のデタントール
途中から本剤・袋共デザインを変え写真の様に。本剤は前に比べて注入口が長く、液が差し易くなっている。

 次回は11月28日金曜日に予約を取った。今日休んだマドンナ女医が勤務の関係で金曜日か土曜日にしか来れなくなった為だと言われたので。土曜日は私の都合で来れないから。まあ私の来た時に居て診察してもらえればそれでいい。くれぐれも私の様な患者を残念がらせないでもらえれば…。
 MRI検査があったので今日は高いだろうなと思ったが1860円だった。その代わり薬代は2530円だった。まあ合計すれば4000円は超えるから普段と余り変わらない。
 ところで今日行った行き付けの薬局の薬剤師は何時に無く若い女性だった。話し方は語気が強かったが顔は良かった。何でこんなに美人が多いのだろう。原宿と言う場所柄化粧が巧くなる(失礼)せいだろうか。私の住んでいる近所では到底登場しそうも無い。身形も皆くすんでいて地味である。洗練と言う言葉には縁遠い町である。私も含めて…。

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